No.21   番外編:加藤 恒男 さん
まちの駅くまがや 駅長


 

加藤 恒男さん



今回は、まちの駅くまがやオープン初日にうかがいました。

まちの駅をやっていてどうか?というような
質問項目の多いいつもの形式ではないかたちで、
日向くんに取材を頼みました。
・・・ちょっと文章がカタいのは、未来の日本を支えるからです。

いつ頃から「まちの駅」を設置しようということになったのか

・・・熊谷市が埼玉県内で初めてバリアフリー条例を制定したというのが、そもそもの始まりである。その条例に従って商店街の歩道整備が計画され始めたが、ハード面の整備だけではなく、ソフト面での整備も行おうという考えがでてきた。
 高齢者などに優しいまちづくり・商店街づくりを始めようということである。これが約3年前の出来事である。 その後、鎌倉町(かまくらちょう)商店街と上熊谷(かみくまがや)商店街の有志を募って、週一回の勉強会を開始し始めた。
 そこでは市街地の商店主や客に「何かできないか」というアンケートをとったり、全国のまちづくりの事例を収集し、熊谷にできるものはないかどうか検討したりした。それらの議論の中ででてきたのが「まちの駅」という発想であった。
 そして、その後、数多くの議論を積み重ね、今日のOPENに至ったということである。

商店街が主宰しているということを鑑みるに、この「まちの駅くまがや」の設立目的はやはり「商店街の活性化」ということなのか

・・・この「まちの駅」の企画に関しては、鎌倉町商店街と上熊谷商店街という、2つの商店街が合同で事業計画を行った。このことは熊谷市では恐らく史上始めての試みであろう。
 また、これまでは鎌倉町は月に一回、「ナイトバザール」という催し物を行ってきたが、上熊谷の方ではやっていなかった。 確かに商店街が主催している事業ではあるが、私たちは「儲け」を考えてはいない。
  私たちの最も大きな問題意識は「市街地に人を呼びたい」ということである。呼びたい対象は幅広い年代の人々であり、ここを拠点にして、世代を越えて大いに話をし、交流をしてほしいのだ。
  そのために、「まちの駅」にトイレを設置し、隣接する上熊谷駅にトイレがないということを補完したり、無料レンタルサイクルをしたり、お年寄りのためのパソコン講座をしたり、その他、ギャラリーを活用して多くの催し物を行ったりすることで、「まちの駅」に人を集められるような機能を持たせることが必要であると考えている。
  また、商店街に来るのは半径550mの範囲内の住民がほとんどであるというデータがある。彼らのためにも人の集まる場を商店街で提供しなくてはならない。それに、定年退職をした方々のためという意味もある。彼らの中には「何かをしたい」という人が少なからずいる。彼らをここに集めて活動の場・拠点にしていきたいと思う。そして、ゆくゆくはNPOとして活動できれば、と考えている。
  要するに私たちが「まちの駅くまがや」の目的は必ずしも商店街を活性化するということではなく、ここを「人と人との交流ステーション」にするということである

「まちの駅くまがや」のテーマに「昭和30年代」とあるが、なぜ「昭和30年代」なのか

・・・1964(昭和39)年に行われた東京五輪が日本を大きく変えた。それ以前はまだ戦争の影響もあり、戦前の様相と戦後的な経済復興というものが同居していた、非常に特殊な時期であった。そして、とても温和で精神的に豊かな時代であった。
  しかし、それ以降は一気に経済的な成長が加速して、まちの様子も一変してしまうことになる。
  なぜ「昭和30年代」なのかというと、恐らくここ数年で定年退職をする方々は、昭和30年代に青春時代を過ごしたはずだからである。彼らを「まちの駅」に呼ぶ為にはこのテーマは最適だと思った。「古きよき時代」の思い出に浸ることに対して否定的な意見もあるが、人は自分が、そして自分を取り巻く社会が良い時代の思い出を決して忘れることはない。
  昭和40年代以降に経済成長に従い、熊谷のもつ特殊性、個別性が失われていってしまったという状況がある。土着の文化が失われることほどさびしいものはない。それらを「まちの駅」を通して思い起こし、定年退職者に限定せず、老若男女の市民で情報を共有したいと考えている。

今後の予定、「まちの駅くまがや」の未来構想はどのようなものか。また、熊谷市民が「まちの駅くまがや」に求めるもの(ニーズ)はどのようなものであるとお考えか

・・・「まちの駅」の企画はとりあえず5年間はやろうということになっている。
  とにかく、街の中・道に人を呼びたいという強い願いがある。また、高齢者のバックアップ組織として機能したらいいと考えている。 問題な事は文化がなくなるということである。子供・老人にやさしい、まちを作るために、年代を越えて人と話をする交流の場を作っていきたい

管理人から一言
 加藤さん、本当にどうもありがとうございました!
 そして、日向くん、ホントにお疲れ様でした。
 とりあえず五年間という期間で何ができるか?そして全国組織として何をお手伝いできるか考えていきましょう!
 がんばってください・・・じゃなくていっしょにやってきましょう。

 


 

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