No.41   池田 安隆 さん
くすりの駅 (今回はミニインタビューです。ゴメンナサイ)


 

池田 安隆(いけだ やすたか)さん

池田屋安兵衛商店 代表取締役

3代目池田屋さん。
父が残していった古きよきものを守り、
変えていかなきゃいけないところは大胆に変える、
というモットーをもち日々邁進しておられます。


控えめです。
でも、フットワーク軽いです。

昔ながらの建物の
ひみつ

 父が開業した当初の店は、空襲で焼けてしまったんです。でも、再建して商売を始めるにも、富山には木材すら残っていなかった。そんなとき、能登半島の石川県門前町に行商に出ていた父が、たしかもとは呉服問屋さんかなにかだった民家を発見し、解体して馬車3台列ねて運んで来たんです。昔はこの2階が私たちの住まいでした。

古いものを
活かしつつ、
大胆に変える。

 うちには、薬の製造、小売、卸しと、3つの部門があります。でも、ドラッグストアがたくさんできて、昔ながらの売薬さんも少なくなってきた・・・そんな中で、製造と卸しは厳しくなってきたんです。だから、自分のところの薬を自分のところで、今までよりももっと多く売る事ができないだろうか、ということで、全国の人を相手にできることは何かを考えたんです。
 
 父が残したこの店構えを活かしつつ、薬事の規制や刻々変わる現代のニーズに対応していくために、大胆に中を変えました。

――1975年の薬事法の改正では、製薬と販売の場を分けることが義務づけられたそうだ。そのため、池田さん一家は郊外に家を建て、新たに製薬工場も作るなど、多額の設備投資を強いられた。実際、家内製手工業が中心だった薬問屋の半分が、この時廃業したという。薬事法の影響は、店内の至る所に見られ、現在も使用されている帳場は、衛生管理の上で問題があるという理由から、畳だったものを板張りにしたという。(讀賣新聞北陸版「北陸の造景」より)

 そして、小売に力を入れるために、全国の旅行代理店に営業しました。このときに、飲食できるところがないと・・・と言われ、以前住んでいたところは倉庫のようになっていたんですが、きれいにして喫茶・食事のできる場所にしました。
 
――現在では、たくさんの観光バスがとめどなくやってきます。ここまでにするためには大変なご苦労があったのでしょう・・・。

 親がいたらできなかったかもしれませんね(笑)。自分がつくり上げてきたものを自分で変えるのは難しいものですからね。

 歴史を感じさせ、郷愁を誘う建物はどんどん少なくなっています。だからこそ外は大事にして変えないで、中で新しいことに挑戦しているんです。
 

じぶんの
お店だけではダメ。
地域全体で
活気を取り戻したい。

 観光バスがたくさん来てくれるようになりました。でも、うちだけ繁盛していてもしかたないんです。お互いさまなんですから。
 うちに来てくださるお客さんの滞留時間がもっと長くなれば、周辺のお店も活気が出て来る。・・・共生共存していくためのひとつの方法として、まちの駅をやろうと思い立ちました。ちょっとの空間があって、もてなしの心があれば、お店どうしが助け合えるんですから、甘木・朝倉地域のように、この周辺に10や20はできて欲しいところです。
 
――実際、池田屋さんのすぐ近くの「島川あめ店」が「あめの駅」として、8月11日にオープンしました。こうやって、ちょっとずつ、お店どうしが助け合って紹介しあえる動きが広がっていくのはステキです。

 ちょうど最近、隣のビルが空きました。この地域を活気づかせるための拠点として活用しようと思い、思い切って買いました。商売をする上でお隣りさんは重要ですし、この地域のまちづくりを考える上でも、ヘンな業者が入るより、地域の情報発信の場や地元の方たちの交流の場にした方がいいと考えたからです。
 来春、リニューアルしてオープンさせるつもりですが、中にどんな機能を入れたらいいか、観光創造会議のメンバーや周辺の方たちと相談しながら準備しています。

でも基本は
質のいい薬を
提供していくこと。

 ・・・まちづくりや観光に力を入れているからといって、うちは薬屋ですから、何よりもまず、いい薬をつくり続けることが第一です。それがみなさんに評価された上で、商売させていただいているんです。
 生薬は自然のものですから、材料自体の品質で、薬の品質が決まります。ピンからキリまでありますからね。だから、ひとつひとつ、いい材料にこだわっていきたいですね。

管理人から一言
 池田さん、本当にどうもありがとうございました!
 お忙しい中、急なお願いにおこたえいただにも関わらず、前日までのイベントのせいか、朦朧とする中で、的を射ない質問ばかりして申し訳ありません。
 創業から考えると大変身を遂げた薬屋さんということになるでしょうが、案外淡々とお話ししてくださるので、大したことなさそうに紹介してしまった気がします。いや、でもすごいんです。
 市長さんもこの取り組みに対して好意的だとのこと。管理人の故郷富山市から、元気なまちづくりの風が吹きはじめているのを、ホントに嬉しく思います。家族ぐるみで応援・お手伝いさせてください。
 今後ともよろしくおねがいいたします☆

 


 

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