No.52   畑田 彩 さん
森の駅 (越後松之山 森の学校 キョロロ)


 

畑田 彩(はただ あや)さん




長野県うまれ長野県そだち
(学生時代:長野→京都→滋賀→松之山)

通勤時間は車で15分
(教員住宅にお住まい)

好きな言葉…「TAKE IT EASY」
(日本で、何かあるとすぐ「がんばって」っていうけど、
悩んでいる人にはそれよりも
「気楽にいこうよ」という意味のこの言葉をかけてあげたい)

趣味はピアノ、映画鑑賞
(松之山にもクラビノーバを持って来て弾いてる、
片道30分かけて十日町までDVDを借りにいってる)
最近、公民館に野草の生け花を習いにいっているそう。

特技は、ボルネオに1年半ほどいたので、マレ−語。

 

まちの駅との出会い

 「田んぼの学校、森の学校」のシンポジウムで、池内先生が紹介されていたので、キョロロの構想を知りました。もう少し社会に近いところで環境教育に力を入れて行きたいという方向性と、常駐の研究員をおくという画期的な方針を聞いた瞬間、そこで働きたい!と思いました。
 熱帯雨林の中での、アリと植物の関係について研究してきたため、日本の里山の知識は全くありませんでしたが、昨年8月に説明会があり、同時期に開催された「里山学会」に参加し、松之山の豊かな自然と人の温かさに惹かれました。
 日本の里山に興味を持ったのは、熱帯雨林の研究で、椰子の実洗剤をつくるために、熱帯雨林の原生林を切り拓きパーム椰子を植えている状況を知った時です。原生林が減る一方で、日本の里山は利用されずに荒れている・・・つまり、熱帯雨林で「伐るな!」って言うんじゃなくて、まずは日本の里山を利用することを考えるべきではないか?と。そのために、日本で草の根の活動をしよう、環境教育に関わろう、と思ったんです。

まちの駅の案内人に
なってよかったこと

 日本の里山をじっくり見つめる時間を持てたことです。研究時代に積めなかった社会での経験を、日々積ませてもらってます。ひとつの地域に入って、じっくり勉強をしながら、広い世代の方たちと知り合えたことも大きいです。・・・そうそう、野菜は買ったことがありません(笑)。改めて、いろんな植物があるんだなぁと実感してます。で、植物を一生懸命覚えているところです。
 松之山は長野との県境ですから、以前に比べて、実家に帰りやすくなりました。

いちばん
心に残っている
一日

 「里山学会」というのを担当しています。最先端の研究をしている方に来ていただき、まちの人と一緒に里山について考える・・・という企画として続いてきましたが、私が担当することになり、町民の方たちにとって身近で楽しいテーマを設定しようということで、 「美人林」の管理方法についての議論の場を企画しました。パネルディスカッションもパネラー5人のうち4人は松之山の方で。準備してきて不安だったのは、人が集まるかどうかでした。・・・でも、当日、蓋を開けてみたら80人の参加がありました。
 学会終了後のアンケートでも、殆どの方が大変おもしろかった・おもしろかった、に○をつけていただいていて、本当に嬉しかった。
 で、今度は「こども里山学会」を企画し、おもしろ科学展示の先生や、は虫類・両生類の専門の先生を呼んだり、子どもたちの研究発表の場をつくったりしています。
 今度の「里山学会」では、木材の形状記憶、加工について話しをしていただく先生をお呼びして、それを使ったおもちゃについても紹介し遊びの場も提供する予定です。

私のとっておきサービス

 館内を見ていただくだけではなく、松之山の自然に触れていただきたいですね。・・・できる限りで外に連れ出します(笑)。バードピアもおススメです。
 松之山は駅もないし、交通アクセスはよくはありませんが、機会があれば是非いらしてみてください。自然を満喫できますよ!

最近のマイブーム
 GISシステムをマスターすること。森や川、さまざまな要素を別々のレイヤーに分けて表すことができるシステムを構築予定です。松之山の自然を、地元のおじいちゃんおばあちゃんたちと一緒になって地図におとしていくことで、松之山の自然の変遷が見えて来るのではないかと考えています。
 あとは、同世代の人たちがあまりいないので、まちの学校関係の人とか、温泉(町営の「鷹の湯」)で出逢った人を誘って飲み会してます(笑)。
元気なこの人、
紹介したい!

 温泉街のお豆腐屋「美たや」のおかあさん。お豆腐・がんもどきがおいしいんです。週に一回は行きます。竹を割ったような人で、忙しくない時はずーっとしゃべってくれます。お豆腐以外のものもおまけでいただいてます(笑)。
 揚げたてのがんもどきはすごくおいしいんですよ。・・・今頃揚げてるかなぁ・・・(笑)。

まちの駅でこれから
やっていきたいこと
(課題も含めて)
 2年経ったら、ここを去って行く身ですからね・・・私にしかできないことをしたい!・・・それを試行錯誤中です。
 そこに当たり前のように暮らして来た人たちにとっては、自然自体が当たり前すぎて、「環境教育」といっても、考え方が浸透していかないんです。例えばギフチョウは、貴重な種です。松之山の森で会った人に、こんな珍しい種がある素晴らしい地域なのだということを、一生懸命説明しましたね。だから、子どもたちには、まず松之山がどんなまちか知ってもらいたいし、どれだけ貴重な環境の中で暮らしているかを伝えて行きたいですね。
管理人から一言
 畑田さん、どうもありがとうございました!
 ボルネオの熱帯雨林から日本の里山・松之山にいらした経緯をうかがい、なるほど納得。管理人とさほど年齢は変わらないでしょうが、里山にかける想い、とくに「里山学会」の取り組みには敬服いたします。・・・すごく面白そうなので、参加したいんですが・・・。
 密度の濃い付き合いを通して、2年後にどんな成果がでるのか楽しみです。・・・とは言ってもがんばりすぎないことも必要ですね。“Take it easy !”楽しくやりましょう。
 お忙しい中、お答えいただきましてありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 


 

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