No.54   東川 久美子 さん
森の駅 (越後松之山 森の学校 キョロロ)


 

東川 久美子(ひがしかわ くみこ)さん




松之山うまれ松之山そだち
(学生時代・就職:東京→埼玉→昨年3月に帰郷)

通勤時間は車で10分
(最近雪国仕様の車に買い替えたそう)

好きな言葉…「一期一会」

趣味は読書、茶道。
自然の中に浸っているのが何よりも好き。
司書教諭・教員の免許あり。茶道師範。

苦手なものは人ごみ。
(若い時は平気だったけど、年齢とともに苦手に・・・)

 

まちの駅との出会い

 実家は禅宗のお寺です。厳しい修行で知られる永平寺の生活をそのまま体現する父に育てられました。と言っても自分に厳しいだけで、子どもには大して怒らなかったけれど・・・(笑)。私が高校生の時父が他界し、家族は上京し新しい生活を始めました。私も高校を卒業するとともに上京しました。
 大学を卒業し、研究所での事務職を経て、高校の司書教諭に。その後、同じグループの大学に転勤しましたが、田舎暮しをしたくて、思い切って松之山に戻ってきました。
 キョロロの準備委員会に所属して活動をするうちに、学芸員の資格もあった方が、まったく一からスタートするキョロロのために役に立てるのではないかと思い、通信教育で資格を取りました。今年1月にキョロロの準備室が開設され、町の臨時職員として採用されました。

まちの駅の案内人に
なってよかったこと

 すべて一からのスタートで、暗中模索、試行錯誤をくり返して何かひとつのものをつくりあげる、それに関れるということが嬉しいですね。
 高校の司書教諭の時・・・もう20年くらい前になりますけど、学校の図書館を一からつくったことがあるんです。全体の配置はもちろん、内装の材質、コンセントの位置に至るまで、全て、経験のない中やったんです・・・結果的に完成した図書館が単なる本を読むところではなく、教育の核として、基礎学力を身につけるための重要な役割をもつ施設になりました。・・・今はそう珍しくもないかもしれないけれど、1階から直接入れるオープンな学校図書館というのはその時代には珍しかったんですよ。
 できあがった施設で働くより、これからできあがっていくプロセスを見ながら働けるということは、ホントに素敵なことだと思います。

──図書館をつくった東川さんの偉業は、なんと、高校生活3年間のうち、約2年をかけて、生徒たちにあるテーマで論文をかかせるという学校のカリキュラムもつくってしまったそうです。自分の興味のあるテーマについて、多感な時期にじっくり考える、それを図書館がバックアップするというシステム、とても魅力的です。

いちばん
心に残っている
一日

 「アボリジニ展」です。この展覧会の最終週には、テレビで取り上げられたこともあって、たくさんのお客さんがいらっしゃいました。ホントにどこから湧いてきたんだろう?ってくらい(笑)。ヘトヘトでしたけど、充実してました。
 反面、今は来館者は少ないです。でも、じっくり見てじわーっと楽しんで帰っていかれる姿を見ていると、これはこれでいいものですよ。
 受付を担当していますから、来訪者の方々の感動が逐一伝わってくるんですよ。

私のとっておきサービス

 大好きな松之山の、とっておきの場所を案内します。

──何を隠そう、管理人は、大地の芸術祭で超多忙な最終日前日に松之山にお邪魔し、朝5時頃、東川さんに叩き起こされ、フツーでは絶対見られないとっておきの場所に連れて行っていただきました。水墨画の中に入ってしまったような、清々しく荘厳な気持ちになる秘密スポットでした。いやー、感謝してます!

最近のマイブーム
 昔は活字中毒だったんですけど、最近は本は殆ど読んでいません(笑)。畑を耕したり、自然の中をドライブしたり・・・もうじっとしていられなくて・・・。今は自然の虜です(笑)
元気なこの人、
紹介したい!

 毎日松之山温泉(もちろん町営の「鷹の湯」)に入っているので、温泉の常連のおカアさん方とおしゃべりするのが楽しいんですよ。年齢を重ねた人の味わいは何とも言えません。そしてみんなとっても明るくて元気なんですよ。こういう方たちの人間くささ、温かさは、何ものにもかえ難い宝物です

まちの駅でこれから
やっていきたいこと
(課題も含めて)
 松之山の自然、暮らし、文化・・・そして人間も含めた、まるごとの松之山の味わいが表現できるような施設になっていけたらいいですね。・・・気がついたら、それって日本にどんどんなくなって来てしまっているものでしょ?人間のもつ根源的な、大切な部分だと思いますね。
 首都圏で数十年暮らしてきたからこそわかる郷里の素晴らしさを伝えていきたい。どんどん平均化してきてしまっているいろんなまちに対し、松之山は変わっていないんです。地元の方たちが守ってきたし、地形的な厳しさもあり大手企業も進出できなかった・・・不便で独特の地域だからこそこの自然を残し得たのだと思います。
 この奇跡に近い松之山ならではのものを、キョロロを通してうまく伝えていけたらと思っています。
管理人から一言
 東川さん、どうもありがとうございました!・・・というか、いつもありがとうございます。
 郷里に戻り、自然のありがたさを満喫していらっしゃる東川さん。実際会うとかなりおっちょこちょいキャラなので、思わずご無礼をしてしまいますが、今まで取り組まれてきたこと、これからの松之山を考える姿勢、とってもスゴい方なんじゃないかと思います。いえ、スゴい方なんです!
 人間と自然、それらが呼応しながら築かれて来た文化・・・そういうものを大切にしていこうとする東川さんを、大切にしていかなきゃ!と思う管理人です。
 お忙しい中、お答えいただきましてありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 


 

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