横手市増田町「まちの駅 福蔵(ふっくら)」・内蔵のまちで「休んでたんしぇ!」

まちの駅リレーブログをご覧の皆さん、こんにちは!秋田県横手市増田町にある「まちの駅 福蔵(ふっくら)」と申します。

本店は1972年創業、秋田の伝統食 「干し餅」 の製造・販売を行っている「佐忠商店」になります。2014年に増田町の内蔵(うちぐら)群が残る「重要伝統的建造物群保存地区」にまちの駅として出店いたしました。

 

あまり聞きなれない言葉が多く出てきたと思いますが、少し紹介すると…↓

① 干し餅
東北では、冬に寒風にさらして保存食を作る文化が残っています。そのうち、餅を保存食にしたものを、秋田では「干し餅」と呼んでいます。

岩手や宮城では「凍み餅」(凍みる=こおる)の方が一般的でしょうか。

生の干し餅はそのままでも食べられますし、ストーブの上で、あるいはフライパンで焼いていただくとより一層おいしく食べられます。

 

② 増田の「重要伝統的建造物群保存地区」
「重伝建」「伝建地区」とも略されます。江戸~昭和初期までに建築された商家と、その「内蔵(うちぐら)」が数多く残っています。

大きな特徴として、通りを歩いているだけではどこに蔵があるか分からないということ。ほぼすべての内蔵は、家屋の奥の方に隠されています。

物を保存するという用途だけではなく、その家の当主や家族の居室として使われている内蔵もあります。その豪奢な造りは、どの内蔵も見る人を圧倒させるものがあります。

 

当店と増田町の基本的なところを紹介してみました。では当店の紹介を見ていただきましょう!

【店舗紹介】

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当店も内蔵を所有しています。2015年に「旧佐藤與五兵衛家」を取得し、今年10月に改修を完了、店舗を移転し営業を開始しました。

内蔵は1879年(明治12年)、主屋は1885年(明治18年)に棟上げされており、130年以上の歴史がある家屋です。
「増田一の地主」とも言われており、所有した土地は160町歩以上、小作農は200人を超えていたという資料が残っています。

店内では残存する古文書や帳簿などの展示、昔使われていた道具類を並べ、昔の増田の生活の一部を垣間見ることができます。

冬の期間は囲炉裏と火鉢に火を入れ、お客様に暖を取ってもらっています。
炭のにおいが満たされた店内では、タイムスリップしたかのような気分になるお客様も数多くいらっしゃいます。

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【商品紹介】

もちろん当店自家製・自慢の「干し餅」がメイン商品です。上で紹介したものは生の干し餅でしたが、 当店では一度お米の油で揚げたものが、観光客の方に人気です。

一番人気の塩味「あげ干し餅」をはじめ、黒砂糖味、さとうじょうゆ味など、ラインナップも充実しています。

増田のお土産としては、上記の3種類の味が詰合せになった「蔵餅さん」、あずきを練りこんだあられ菓子「ふっ蔵」がおすすめ!
内蔵のパッケージになっていますので、お土産にピッタリです。

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店内では喫茶・週末に食事もお楽しみいただけます。

① コーヒー
地元の酒蔵「日の丸醸造株式会社」の仕込み水で淹れたコーヒーは人気の一杯。なめらかな飲み口は他では味わえない特徴です。

② 餅屋のぜんざい
寒い時期にはオススメ!自家製の焼き立て切り餅と、黒砂糖で味付けしたあずきで作ったぜんざいは、体が温まりますよ!

③ 増田のそば
増田町では、そば作りも盛んです。増田産そば粉100%使用の二八そばと、自家製のだしで作る「かけそば」は、地元の方にも、観光客の方にも人気です。

 

駆け足での紹介となりました、まだまだ当店と増田町には見どころがたっくさんありますので、ぜひ増田町にお越しください。

その際はぜひ当駅で「休んでたんしぇ!(休んでいってください!)」

 


秋田県横手市
まちの駅 福蔵(ふっくら)
執筆 佐藤 翔太朗